換気について考えてみましょう。
昔の住宅は、隙間風があったので、自然に換気されていました。
この換気は、温度差による換気と高低差による換気です。
学校で習った暖かいものは上に行きたがると言う性質を利用したものです。
そこに登場してきたのが、部分換気です。
局所換気とも言います。
「トイレにパイプファン、浴室とキッチンに壁付プロペラ換気扇」
グレードが上がってくると、
「キッチンをシロッコファンにしましょう。」
これが普通でした。
時代が変わり、新建材のホルムアルデヒド対策として24時間換気が登場しました。
これは、新建材から揮発されるホルムアルデヒドなどにより、シックハウス症候群となる人が増えたための対策でした。
24時間休むことなく換気し続けないとホルムアルデヒドや二酸化炭素の濃度が高くなってしまう為です。
知識を持たない人間が、「我が家は、24時間換気は止めてます。」などと言っていることを聞いたことがあります。
「危ないのでやめてください。」
特に小さなお子様やご年配の方のいるご家庭ではなおさらです。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患もシックハウス症候群と無関係ではないといわれています。
ですから、高気密高断熱住宅でなくとも、新建材を使用した住宅にお住いなら、必ず24時間換気を使用してください。
この事の責任の一端は、知識不足の建築会社にもあると思います。
知識もないのに無責任な回答をしている建築関係者が、いかに多いかと言うことです。
さらに、実際の現場では、建築確認の基準さえ満足していればOKということで、局所換気と言う安価な方法をほとんどの建築会社が選択していました。
各所換気の欠点は、同時に使用した場合に互いの力を打ち消しあってしまう為、設計通りの性能が発揮できないことです。
そんなことを知ってか知らないでかはわかりませんが、いつまでたっても局所換気を売っている建築会社は、本当にお施主さんのことを考えているのでしょうか?
ここで皆さんに質問です。
「あなたは、何のために家を建てるのですか?」
見栄の為に建てるのですか?
安らげるところが欲しいからですか?
よく考えてみてください。
家を建てることを突き詰めていくとたどり着く答え、それは。
「家は家族を守るために建てる」
つまり、家族の生命と健康を守りたいから家を建てるのです。
それなのに、新しい家に引っ越したとたんにシックハウス症候群などになったのでは本末転倒です。
換気って目に見えないことだけど、今の住宅にとってものすごく重要な部分です。
家を建てる時には、そういったことをしっかり考えてくれる建築会社を選びましょう。
換気の話はプロである私たちにとっても難しいものです。
しかし、お施主さんの健康にかかわるものなので、常に最新の情報を得るよう気を付けています。
そんな弊社が現在おすすめしているのが、日本住環境株式会社のルフロ400です。
ルフロ400
ルフロ400は排気型集中換気システムです。排気型とは三種換気システムのことです。
三種換気とは、排気型の換気システムで外壁貫通した吸気口より負圧になった室内に気圧差により
吸気するシステムです。
集中換気システムとは、下図のように1台の換気扇本体から復讐のダクトが伸びていて各所へと続いているシステムです。
この排気型集中システムのメリットは、
①最大静圧が高い
②風量が大きい(ルフロ400は、最大で約520m3/h)
③ダクトの取り出し数が多いこと(ルフロ400は、本体から直接6本)
だから、株式会社クラフトはルフロ400を採用しています。
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