ビニルクロス貼りのお手入れ
・普段のお手入れ
ビニルクロスは水拭きができて汚れを落としやすい素材ですが、ジョイント部分は水に弱いため注意が必要です。そんなわけで、普段は埃を取る目的で掃除機で吸ってしまうのが一番です。どうしても汚れが目立ってしまう個所は固く絞った雑巾で処理してください。
・ビニルクロスの汚れ落とし
それでも汚れが落ちない場合には、中性洗剤を薄めたぬるま湯を雑巾に含ませて、軽くこすってみます。クロスのデコボコの間に汚れが入ってしまっている場合には、古くなった歯ブラシなどで軽くこすってみてください。汚れが落ちた後は洗剤の成分が残らないように水拭きします。この時もジョイント部分に注意して吹きましょう。
・カビが発生してしまった場合
ビニルクロスにカビが発生してしまった場合はちょっと厄介です。
いくら水拭きして綺麗にしても、カビは条件が揃うと、直ぐに目に見えて発生します。
そもそも、カビの育成条件としては、
①温度(25~30℃)
②湿度(80%以上)
③酸素
④栄養分(クロスに付いた手あか等)
この条件を満たしていると、いくらカビを除去してもまた発生してしまいます。
カビの発生しやすい部分は換気不足の部分と結露しやすい部分といえます。建築物の問題が隠れていることもありますので、一度以下のことを検討してみてください。
① 内窓(インプラス)
② 24時間換気
③ エコカラットなどの調質効果を持った壁材
いずれも費用は掛かりますが、どれか一つだけでも効果はあります。
カビはサイレントキラーと呼ばれる位ですから、ジワジワと人体に悪影響を及ぼします。
小さなお子様やご高齢者と同居されているご家庭は特に気を付けてあげてくださいね。
と、話が脱線しました。
カビ取りには、塩素系の漂白剤を使いカビの部分に塗ってしばらくそのままにしておきます。
大体20分~30分くらいしたら、ぬるま湯で絞った雑巾を使い丁寧に拭き取ります。
注意する点は、部屋の換気と保護具(マスクやゴム手袋)をきちんと使用することです。
今回はビニルクロスのお手入れについて書きましたが、基本はこまめに埃を取り除くことです。
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