「住宅の省エネルギー化の推進」
国土交通省補助事業の建築施工技術者講習会に行ってきました。
この講習会の背景には、我が国の温暖化問題や大震災を契機としたエネルギー問題により、低炭素型の社会を作ることが大きな課題になっています。
早急に取り組まなければならない民生部門のエネルギー対策のために、住宅部門においては、新築住宅・建築物の段階的な省エネルギー基準への適合化が予定されています。
住宅の設計・施工技術者も省エネルギー化のための適正な技術習得が求められています。
それでは、なぜ省エネ化が求められているのでしょうか?
→エネルギー消費増加の問題
→地球温暖化の問題
ここで、住まいでのエネルギー消費は減っていないということと、省エネを気にして我慢する生活を送らなければならないという問題があります。
そこで、これらのことを建築で解決できるところと、高効率機器で解決できる部分をうまく使っていこうという取り組みが今回の趣旨です。
つまり、これからの住まいは、
地球にやさしい
家計にやさしい
そして、
人にやさしい
そんな住まいにしていこうという試みです。
これらのことを、きちんとした理論の元、現場の施工に反映させる為の講習が、
今回の技術者講習です。
現在省エネ基準は平成11年に制定された次世代省エネ基準が施工されています。
ここに、平成25年10月の最新の省エネ基準が施工されました。
現在は、平成11年の基準を用いることも認められていますが、平成27年の
4月1日からは平成25年省エネ基準に完全移行します。
旧基準と新基準の違いは、
平成25年省エネルギー基準は「外皮の熱性能基準」と「一次エネルギー消費量基準」が求められているところです。
「外皮の熱性能基準」・・・「建築による手法」の技術で達成する。
「一次エネルギー消費量基準」・・・「設備(冷暖房・換気・照明・給湯・
太陽光と太陽熱)による手法」の技術で達成する。
難しく聞こえますが、お施主様からすると住みやすい住宅にしていこうということです。
ただ、技術者の知識不足でこれらの基準が実際に機能していないことが多いのが現状です。
プロだから知っていて当然と一般の人は思うと思いますが、日々勉強をしていないとプロも似非プロになってしまうんです。そんなことは知っていると思いながらも、今回参加して改めて省エネの大切さを実感しました。
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長文、お読みいただきありがとうございました。